以下転載内容
「本格的なトレイル乗馬や和装コスプレが楽しめる」和種馬ホースランド 大阪・柏原にオープン
絶滅の危機に直面している和種馬の保護、育成を願って立ち上げられた「日本在来馬振興会」(横山雅始代表)が22日、大阪府柏原市に「和種馬ホースランド」をオープンする。和種馬はサラブレッドなどと比べると小ぶりでおとなしいのが特徴で、トレイル乗馬をはじめ、忍者や戦国武将などの和装コスプレ騎乗を楽しむことができる。また当日はSNSで名前を募集していた大阪生まれの道産子をお披露目し、名前の発表も行う。
古墳時代に複数の放牧場があったとされる大阪府下で、絶滅の危機にある和種馬を救い、地域の活性化につなげよう。そんなプロジェクトがついに実現する。この22日に大阪府柏原市でオープンする乗馬施設「和種馬ホースランド」がそれ。横山雅始代表も感慨深げだ。
「古くから馬と深いつながりがった地域に和種馬の施設をつくり、存続につなげて行こうというプランが出たのは1年以上前のこと。昨年のいまごろは、ちょうど北海道の帯広に道産子の買い付けに行っていました。この1年間、いろんなことがありましたが、何とか開設する運びとなりました」
実際のところ、まだ敷地全体の3分の1ほどしか整地されておらず、22日午前10時からはプレオープン。全面開業は12月中旬を予定しているが、馬房や事務所など主要な施設は完成しており、主役の道産子3頭はすでに引っ越しを終え、元気に遊んでいるとのことだ。
横山さんによると当日は馬とふれ合ったり、乗馬体験などがメーンになるそうだが、すでに予約も入っているそう。また8月1日に、母馬のぞみが産んだ男の子馬もすくすくと成長。SNSで募集していた名前も決まり、お披露目会が実施されることも大きな話題だ。SNS上では、その愛くるしい姿が大好評。生後2カ月半たった現在は軽いものを背負ったりして馴致も行い、近い将来に備えている。気になる子馬の名前は稲穂を刈るとされる「8月1日生まれ」というのが大きなヒントだそうだが、果たして。
そんな和種馬ホースランドが最も力を入れているのが、トレイルと呼ばれる外乗体験型の乗馬。横山さんは「河川敷に近い自然の地形を生かし、湿地を通ったり、設置した木製の狭い橋を渡ったり、不規則に置かれた横木をまたいだりしてもらおうと思っています。乗馬する人の声を聞いてみると、多くが自然の中を自由に馬と歩きたい、トレッキングをしたいと思っていて、ここではそうした練習が可能。そんな施設は関西では稀なんですよ」と話す。
もちろん、横山さんは「国際武術文化連盟」および「日本甲冑合戦之会」の代表として騎馬武芸にも詳しいことから忍者や戦国武将など和装してのコスプレ騎乗や撮影なども行う予定だ。
それもこれもベースには和種馬に活躍してもらい、彼らの認知度を上げ、そのことによって存続維持していこうという狙いがある。そこで、馬房にネーミングライツを実施し、企業や商品の名前を付けたり、餌代や寝ワラなどのスポンサーを募集している。希少な和種馬を救い、それが企業イメージの向上につながれば、こんないいことはないではないか。実際に数社が実際に廃棄野菜を提供したり、支援者として名乗りを挙げているという。
横山さんは「ここに来れば、だれもが和種馬とふれ合え、本格的なトレイルや和装コスプレが楽しめる。将来は馬を10頭ぐらいに増やせれば」と意気込んでいる。
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